山海堂商店 鎌倉土産・模造刀・レプリカ武器のお店

模造刀について解説

2020/5/23  模造刀(模擬刀)のあれやこれや解説

造詣が深い方にとっては今更な話ですが、改めて模造刀の解説です。
今の時代google先生で検索かけるといろんな解説がでてくるんですけどね。
当店なりにわかりやすくまとめていこうと思います。


◆模造刀(模擬刀)とは
言葉としては「刀を模倣したもの全般」を指しますが、
銃刀法の中で金属製のものを模造刀剣類と指定していることを受けて
刀形状のもののうち、金属刀身のものを模造刀と呼ぶケースが多いです。

もちろん木製刀身や樹脂刀身のものを模造刀と呼称しても間違いではありません。
ちなみに当店の解釈としては下図のように解釈していますが、
木刀を模造刀というのも変なので、模擬刀剣類のことを模造刀と呼称していたりします。
模造刀定義

※これ以降の説明で「模造刀」と呼称するものは模擬刀剣類のことを指します。



◆真剣と模造刀の違い
今一般的に模造刀として販売されているものという前提で言うと、
「刀身の材質が違う」 という一点が一番大きな点ですね。
その他は模造刀の仕様により違う箇所が増減します。

わかりやすい例でいうと、美術刀クラスのものだと
柄が樹脂製で素振りをするように作られていないけど、
居合刀仕様だと木製の柄で素振りしても大丈夫 みたいな感じです。

刀身の材質ですが、現在に模造刀として売られているものは、
いわゆる「焼入れ」や「研ぎ」で刃がつかない 
アルミ(ジュラルミン)、亜鉛合金、真鍮が主流となっています。


ちなみに例外として、模造刀の規制強化以前に製造されたもので
鉄系の刀身の模造刀というものも世の中には存在します。
ただ、これは法律上は真剣扱いになってしまうため、
銃砲刀剣類登録証が発行されているそうです。

◆模造刀を研いだり、焼入れしようとすると?
よくある質問シリーズですが、改めて解説しておきます。

@アルミ、亜鉛合金、真鍮は熱しても硬くなる特性を持っていませんので、
 焼入れしようとすると融点を超えた段階でドロっと溶け落ちてしまいます。

A研いだりすると表面のコーティングが剥げ、地肌が空気に触れることで
 金属腐食が発生し刀身がボロボロになります。
 しかも腐食により臭いもでるので悲惨な状況になります。

このように素人がそのへんにある道具で加工した程度では
切れるようにならないものなので、気軽に販売できるわけです。


とりあえずはざっとこんな所でしょうか、
もっと知りたいということがあれば、メール等々でご質問ください
当然お答えできない内容もありますが、可能な限りはお答えしたいと思ってます。。

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